
両親からのメッセージ
私達の一人娘、好乃は、平成23年12月8日に生を受けました。
幼少期の頃からとても元気な子でした。
小学校入学と同時に始めたダンスに熱中していました。
習字とダンスが大好きで、明るさと優しさ、何より愛嬌が取り柄の11歳の娘です。
令和2年6月、風邪の様な症状が出てから現在に至るまで、そのほとんどを病院で過ごしています。
何度も入退院を繰り返し、令和3年1月には僧房弁形成術。同年5月、拡張型心筋症の診断を受けました。
内科的治療の限界を迎え、同年6月国立成育医療研究センターへ転院。
同年9月に補助人工 心臓装着術を行って頂き、命を繋ぐ事ができました。
このまま国内で移植到達を願っていましたが、右心房にも補助人工心臓装着が必要になる日が近い将来来てしまう可能性。
もう待てないのではないか?という気持ちが日に日に、強くなっていくのを感じていました。
拡張型心筋症が進行性の病気である事、補助人工心臓が移植までの橋渡しである事、
好乃の命の期限が日ごと近づいているのでは?と脳裏から離れません。
私達は、好乃が、生きていける希望があるのなら。と海外での移植を決意しました。
2度の転院、2度の開胸手術、心のバランスも崩れかけそうになった事もありました。
点滴や毎週幾つもの検査、毎食後何種類もの服薬、『家に帰りたい』という願いを叶える為に。
娘は日々一生懸命、生きています。
その願いを1日でも早く叶えてあげたい。
学校に行き、学び。
友達と笑い、遊び。
時には喧嘩もするでしょう。
そんな他愛のない日常に戻してあげたい。
私達のわがままかもしれません。
ですが、何度悩み、考えても、行き着く答えは変わりませんでした。
好乃の命を諦めたくありません。
この病気は好乃に、大きな夢を与えてくれました。
『看護師になりたい』『私は誰よりも、小さい子の気持ちを、わかってあげられる』と。
そう思ってくれた娘を、私達は誇りに思っています。
たいへん身勝手なお願いである事は、重々承知しております。
皆様。どうか、お願い致します。
好乃に、生きるチャンスを。
夢に挑戦するチャンスを。
私達に娘の成長を見届けるチャンスを頂けませんでしょうか?
どうかあたたかいご支援・ご協力を、お願い申し上げます。
五十嵐 好秀・瑞美